【過去コラム・アーカイブ】第13回 - 存在確認 (Jan. 25. 2000)
昔、HPに載せていたコラムを再アップ。
今回は2000年1月25日のコラムです。
なお、20年前の文章ですので、今更、苦情は受け付けておりません(笑)
では、どうぞ。
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なんで音楽を作っているのか。
それはこの世の中に確かに自分が存在した、という証を残したい、
という欲求からじゃないかと思います。
いずれ肉体は滅びます。
でも自分の分身というべき作品を残しておけば、
肉体が滅びた後でも、聴いてくれる人がいる限り、
自分の存在は、この世の中に残るんじゃないか、って。
ボクは初めて4トラ・アナログMTRで曲作りを始める前から、
根拠のない自信みたいなモノを持っていたような気がします。
きっと世界中探せば一人くらい気に入ってくれる人がいるだろうと。
そして、その人が、
「このテープ、誰だかわかんないけどいいね。日本人が作ったらしいよ」なんて、
その友達とかにダビングでもいいから広まって…とかね。
そうやってでも聴き伝えられていけばいいな、
というか、そうやって残っていくだろうと。
アイディアをちゃんとした形に残しておけば。
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以上でした。
「カセットテープのダビングで広まっていく」という発想が
いかにも20年前って感じですね。
まさか、その後、YouTubeのようなサイトに貴重音源が(貴重音源に限らず)
がんがんアップされる世の中になるとは想像すら出来なかったですし。
基本的にミュージシャンは「自己顕示欲」が強いんだと思います。
「自分の存在を知って欲しい」、「自分が生きた証を残したい」
あるいは単に「目立ちたい」、「俺って凄いだろ~?!」などなど。
もちろん、根底にはシンプルに「音楽が好き」というものがあるのでしょうけど。
ボクも以前は「自己顕示欲」が強かったと思います。
今はそれほどでもありません。
いいんだか悪いんだか分かりませんが。
ついでに言うと、自己顕示欲の強い人が苦手になってしまいました。
これ以上、書くとアレなので、今日はこれでおしまい。
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